Homeインタビューオンもオフもスタジオに立つカメラマン佐和田さんにインタビュー
    佐和田 アイコン
    11月のゲスト:佐和田奈々(Nana Sawada)
    総務部総務課に所属の佐和田さん。現在QAB琉球朝日放送の報道カメラマンとして日々のニュースを追いかけています。
    仕事ではカメラマンとして放送スタジオに立ち、仕事後はバンドマンとして音楽スタジオに立つ彼女。それぞれの話を伺うと、ある共通点が見えてきました。

    必要とされる画が撮れた瞬間は気持ちいいし、番組づくりという達成感を得ることができる

    佐和田 メイン

    ―テレビカメラマンになるきっかけを教えてください。

    佐和田:大阪でライターの専門学校に通っていたんですが、テレビの仕事に興味を持つようになり、卒業後はライターの道には進まず、MBS毎日放送で報道のカメラアシスタント(※以下CA)になったんです。それがカメラマンの仕事に興味を持つきっかけですね。後に沖縄に帰ることになり、QAB琉球朝日放送でCAを2年務めた後、ビジョンに入社して2年。現在は報道カメラマンとして再びQABで働いています。

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    ―もしかしたらライターになっていたかもしれないんですね。
    CAからカメラマンになった時、一番違いを感じたことは何でしたか?

    佐和田:CA時代はカメラマンを幅広くサポートする仕事でしたが、カメラマンは、視聴者の方に、自分が撮ったものを見ていただく仕事なので、撮った画に対する責任の大きさが全然違います。いい画を撮らなければ、放送に使う映像が無いという状況もありますし。
    一年目にカメラマンリポートをした時の話ですが、取材のアポ取りから撮影・編集・ナレーションまで全て1人で
    担当したんです。女性アイドルグループに密着し、彼女たちの魅力や頑張りを紹介する企画でしたが、私が描いていた通りの画が撮れず、原稿も上手く書けなくて。
    納得のいく画ではないけど使わざる負えない。その時は悔しさとうまくいかないもどかしさでいっぱいでした。

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    ―その時周りからは何かアドバイスありましたか?

    佐和田:先輩から撮影する時は、事前に被写体の動きを想定しポジションを取っておくこと。突然の取材で原稿がない場合は、原稿を想定し、内容に沿った映像を撮るんだよ。などカメラのポジションやワークなどの技術的なことや、取材での心構えなどのアドバイスを頂きました。

    ―動きを想定するんですか!それってすごく難しくないですか?

    佐和田:そうなんですよ。インタビュー撮影の場合は、会話を聞きながら「今からいい話するかもしれない」という時は、話し手に対してカメラに動きをつける場合があるんです。実際その通りに話が進んだ時は気持ちいいですね。
    今私が難しいと思うのは、スポーツ。ルールを把握しておかないと、チャンスやピンチの場面の展開を想定できませんから。
    野球だと、ヒットを撮ればいいという訳ではないんです。3塁にランナーがいるのにヒットで球を追ってしまうとホームに戻ってくる映像が撮れない。更に収録するカメラの台数によってもポジションや想定を変えないといけないので、とても難しいんです。また全体の画を撮って試合の流れを見せるのか、選手の寄りを見せるべきなのか状況に応じて行動しなければいけません。その臨機応変な判断力と瞬発力を身につけるためにもっともっと頑張らないといけないですね。

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    ―カメラマンとして番組づくりで気をつけていることはありますか?

    佐和田:チームで“番組”という1つのものを作り上げるには、コミュニケーションが一番大事だと思います。
    カメラマンとディレクターの息が合っていないと、番組に必要な画は撮れないんです。撮り忘れや認識の違いとか。ですから、事前に番組ディレクターに構成とどんな画が必要かを確認しています。
    その時に私も「こうしたら面白くなると思う」と提案することもあります。案を出し合ってみんなでいい番組を一緒に作っていくんです。他にも、出演者と近い距離で番組が作れるように、話しやすい空気を作るように心がけています。

    ―カメラマンとしての今後の目標を教えてください。

    佐和田:報道だけではなく中継や制作ものなど、オールマイティなカメラマンになること!
    いい番組をチームで一緒に作ることで楽しさや達成感を得るためにも、その一員としてもっともっと鍛えていきたいと思います。

    結成は軽いノリ!?それでも夢中になってしまうバンドの魅力とは

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    ―ベースを始めたきっかけを教えて下さい。

    佐和田:中学生の頃、バンド系の音楽をよく聴いてたので、それでまず楽器に興味を持つようになったんです。
    同じタイミングでいとこがベースを家でよく弾いてて、その姿がかっこよくて私もやってみたい!という思いに駆られて。
    ベースをいとこから譲ってもらった時は飛び上るほど嬉しかったことを思い出します。学生時代はバンドを組んで楽しい時間を過ごしていましたね。

    ―社内でバンドを結成しているとお聞きしました。きっかけは?

    佐和田:番組の打上げで、バンドを昔やっていたとか、楽器が弾けるスタッフが何名かいたんですね。それで軽い気持ちで「バンド組もうか」という話になったんです。完全にノリで(笑) 今年の7月に「ジャボチカバ」というバンド名で結成し、メンバー構成は、ボーカル・ギター・ドラムの4名。最低でも週1回仕事の後に集まって練習しているんですよ。

    ―「ジャボチカバ」の“ここが面白い・楽しい”を教えて下さい。

    佐和田:会社では先輩後輩の立場ですが、スタジオでは上下関係を持ちこむことはないんです。音楽について遠慮なく発言できる空気感がいいですね。時には熱くなりすぎて先輩と(音楽について)ケンカになったりすることも。だけどそれはバンドを真面目にやっている証拠だと思うんですよ。

    ジャボチカバ

    ジャボチカバのメンバー

    ―練習にお邪魔した時、みなさんの真剣な表情が印象的でした。
    では、佐和田さんが思うバンドの魅力とは?

    佐和田:やっぱりバンドも仕事もそうですが、みんなで1つのものを作り上げることだと思います!
    私は1人で演奏するよりも、バンドメンバーと息をぴったり合わせることが気持ち良くて楽しい!何度やってもうまく出来なかった曲がバチッと合った時は最高ですね。

    ―バンド活動としての今後の予定はありますか?

    佐和田:来年1月に初めてライブをするんです。それに向けてメンバーも気合いが入ってて、日々練習に励んでいます。いい演奏ができるように頑張りたいですね。

    ―佐和田さんの熱い演奏を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

    佐和田:ありがとうございました。

     

    icon初めてカメラマンのお仕事を詳しく聞く機会を頂きましたが、本当に頷きたくなる技術の話ばかりでとても面白かったです。
    「仕事でもバンドでも1つものをみんなで作ることが楽しい」と佐和田さん。これからもいい番組を仲間と共に作り上げて欲しいと思います♪カメラレンズの向こう側にいる視聴者のために。
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